2012年度理事長所信
小異を捨てて大同を取れ
 
~未来のために足なみをそろえて~
理事長 藤田 浩孝
 
 私は倶知安町に身を置かせていただいて5年目となります。
 私は十勝管内の十勝平野で生まれ育ちながらも、狭小な人間関係、視野しか持ち合わせていませんでした。すべては自分自身の問題でした。
 思考や価値観の合う人としか接することをせず、異論を唱える人を排他してきました。
 その結果、「自分の考えは正しい」となり、自分の物差しでしか物事を捉えられず、人に頭を下げることも、誤りを受け入れることもできない人間となっていました。
 自分以外の世界を見ようとしない、狭小なコミュニティの中。
―世の中のことを知っているつもりで、実は何も知らなかった・・・。
 倶知安青年会議所に出会うまでは。―
 だからこそ、このかけがえのない倶知安青年会議所が未来永劫にあるために、あらためて全メンバーが足並みをそろえる年として、1年間ぶれることなく努めてまいります。
 
 
倶知安青年会議所との出会い
 
 倶知安青年会議所と出会ったのは35歳。4年前、現メンバーや卒業した先輩に「修練」「奉仕」「友情」の3信条に、『明るい豊かな社会の実現』を基本理念としている「まちづくり」の魅力ある団体であると勧誘いただいたことでした。私は、心のどこかで「オレはとかちっ子」という誇りがあり、倶知安町のまちづくりに関心を持てませんでした。
 しかし、その勧誘の中で青年会議所運動として主権国家に関すること、特に北海道においては北方領土返還に関する運動も展開していることを知りました。
 私は昔から叔父に「祖国日本と国旗を愛し自主憲法の制定」、「自主国防の確立と北方領土を奪還」、「二千有余年歴史を誇る日本の民族独立国家を築こう」と教えられてきましたが、自分個人としては史実を勉強したりする程度にしか留まらず、具体的な行動に移すことができずにいました。そのような折でしたので、主権国家の確立のために自分が行動できる機会を示していただいたことが入会のきっかけとなり、倶知安青年会議所会員となりました。
 
 
倶知安青年会議所と紡いでこられた先輩諸兄へ深謝
 
 私は倶知安青年会議所に入会して、学ぶ力、知る力、実践する力を日々確実に付けさせていただいています。志を同じうする仲間との切磋琢磨は、自分の領域を超える力がつくことができ、視点を広大にしていくことができます。
  『JCは自らが望めば際限なく成長をさせてくれる』入会してからこれまでの活動の中でJC活動は何の為に、誰の為にやっているのか、その時々の中で常に考え迷いながらも活動を続けてまいりましたが、一つまた一つと担いを与えていただくことで自身の考えが確かなものとなり、その世界も広がってきました。
 気がつけばこのまちが好きになっていました。
 このまちで生まれ育っていない私に、世代も異なる倶知安青年会議所OBの先輩諸兄の方々は、倶知安青年会議所会員であるということだけで、好意にしてくださっています。さらには青年会議所活動だけにとどまらず、ときには自分の歩もうとしている道や、賽を振る時期が間違っていないか、真剣に傾聴いただき、必ずヒントを与えてくださります。そして、先輩諸兄との関わりをとおして、このまちの人との繋がりも増え、親交を深くさせていただいております。
 このような伝承があって倶知安青年会議所があるのだと感動とともに、倶知安青年会議所、50有余年の歴史を紡いでこられた先輩諸兄に深謝。倶知安青年会議所の灯がともり続けるよう命題である会員拡大に本気で取り組みます。
 感謝の意を表現できる1年とし、まちがいなく次代に繋げる1年といたします。
 
 
主体的な会員意識醸成のためのひとづくり
 
 私たちは倶知安青年会議所会員です。
 入会のきっかけはどうであれ、入会したからには普遍のスローガン「若さで築こう我らの郷土」のもと、このまちのために行動していかなければなりません。
 しかし、現在の倶知安青年会議所は、冷静に判断するに「誰が為に」の精神が「誰かがどうにかしてくれる」に陥りやすい状況下であります。これは、まちを牽引する求心力の低下につながります。
  『自分が変われば社会は変わる』
 この国は民主主義です。だから、この国の主人公は我々国民です。そしてこの国の最終責任者もまた、国民ひとりひとりであります。
 したがって、このまちの主人公も我々町民ですし、最終責任者もまた我々町民です。
 会員ひとりひとりがこのまちの主人公であり、最終責任者であることの意識確立をするべく、主体的な会員意識を醸成するためのひとづくりに取り組んでまいります。
 
 
北方領土返還要求活動から考える私たちのまちづくり
 
 私たちの暮らす北海道は、1945年以来、ソビエト連邦(現ロシア)によって実効支配されている北方領土問題を抱えています。
 私は平成23年度に社団法人北方領土期成同盟(北方四島交流北海道推進委員会)による第2回北方四島交流訪問の訪問団員に内定しましたが、訪問間際になり日ロ外交当局間の協議の結果、訪問団員数見直しにより訪問はかなわなくなりました。
 この北方領土問題の解決には国民世論の喚起、世論の高まりを背景に返還要求活動をすることが重要だと考えます。国家の問題として国民全体に広がり、大きな世論を巻き起こすことに繋がるからであります。
 そのためにはこのまちからの世論喚起のアクションが、北海道、そして日本全体に拡大し、やがて国民の総意となることが、北方領土返還に繋がるものと信じています。
 つまりは、アクションを起こすことは世論となること、世論はまちづくりに繋がり、北海道づくりとなり、やがて国づくりとなるロジックが北方領土返還要求活動から考えることができます。
 
 
夢・希望を語れるまちづくり
 
 私たちはまちづくり団体です。
 まちづくりを進めていくうえでは、マクロおよびミクロ的な知識、コネクションや技術的な手法が当然必要であります。その中では過去の経験や感覚、あるいは財政面などから非現実的と置き去りにされてきたものもあるのではないでしょうか。
 「夢」、「希望」です。
 私たち倶知安青年会議所は、夢・希望を大いに語り、次代を担う子供たちに夢・希望を伝えることができるまちづくりを進めます。
 そしてまちに夢・希望を提言という形でアクションをし、まちに大きなうねりを起こすことに繋げます。
 『次代に対し、責任世代である我々が信頼に足る行動を起こせるのかどうか』
 最終的には、私たちのJC活動は町民へ届いているのだろうか。町民からの理解が得られているのだろうか。その結果を求めることに重きを置いた活動をしてまいります。
 
 
結びに
 
 2011年3月11日14時46分、我が国に東日本大震災が発生。その後の災害、さらには原子力発電所の事故により国難を極めています
 私は半年経過した2011年8月末に叔母の住む被災地のひとつである福島県南相馬の地に立ちました。津波により集落はなくなり、重ねて原子力発電所の事故により、放射能に脅かされた暮らしを余儀なくされています。
 私自身、原子力発電所の事故を受けた被災地に立ち、いままであたりまえだと思っていた享受され続けてきた平和がいつまでも続かないと大局的に実感し、危機感を抱きました。
 叔母は「復興とは1日も早くもとの生活に戻すこと。まちをもとどおりに戻すには、みんなで一緒にがんばらなければならないんよ」と・・・。
 いま日本は災害を受けて国民一人ひとりが主権者として様々なことに対し選択を迫られています。もっと言えば一人ひとりのあり方や価値観までをも問われています。
 私たちの愛すべき郷土は秀峰羊蹄山の麓、湧水、豊かな自然環境に恵まれたまちです。
 このまちを真に豊かなまちにするため、私たち倶知安青年会議所が小異を捨てて大同を取り、豊かなまちを未来永劫に享受できるよう次代に紡ぎ、未来のために足なみをそろえていこう!
 
 
≪基本方針≫
 
1.次代に紡ぐための本気の会員拡大
 
2.LOMの力向上のための会員支援
 
3.主権者としての考える主体的な会員意識の醸成
 
4.夢・希望を語れるまちづくりへのアクション
 
 
 
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